ニャンコ名付け物語② 「ある日突然舞い降りてきた天使の仔猫」 [雑談]
梅雨が明け、暑い日が続いている。
体毛豊かなネコどもにとって、これほどつらい季節はないのではないか。
自分が真夏に毛皮をまとっているところを想像しただけで、汗が吹き出る…
ただ不思議なもので…どれだけ暑くても、
彼らは冷房の効いた部屋で基本的に過ごそうとはしない。
人工的に作り出された冷たさをどう感じ取っているのかわからないが、
とにかく家の中でも比較的気温の低い1階の廊下で、
冷たい床に身体を密着させたりして、熱を逃がしているようだ。
さて。
今回紹介するのは、我が家の「実質的」次女
モリ ハピ(10歳)。
実はこのブログやtwwiter、mixi、facebookなどには、すべて彼女の画像を使うぐらい、
私は彼女にメロメロなのである。
典型的な和ネコの柄のひとつである「ハチワレの白黒」。
ハチワレ、とは読んで字の如く顔の柄が漢数字の「八」みたいに分かれているものを指す。
別名「パトカーネコ」。
頭にサイレンでもつけようものなら、今にも犯人を捕まえに行きそうな風情だ。
ただ、彼女がその辺のハチワレネコと一線を画しているのは、ココ↓
そう!この尻尾の先が、ワンポイントで白いところなのだ。
これがもう猛烈にいとおしい。
これ!そこのネコに詳しいあなた!
普通じゃん、とかいわない!
親バカだっつうの!
このハピが我が家にやってきたのは、ちょうど10年前の6月。
この話をすると大抵の人は信じてくれないのだが、
彼女は買ったのでも貰ったのでも拾ったのでもなく、
本当に自分から我が家に「やってきた」のである。
「にゃー、にゃー」
その日仕事をしていていたら、窓の外からネコの鳴き声が聞こえてきた。
当時住んでいたマンションの周辺は緑が豊かで、多くの野良ネコが生息していた。
だから鳴き声が聞こえるなんていつものことだったのだが、
その鳴き声は明らかにいつもの野良たちが発するそれとは違っていて、
すでに飼っていた長女ネコのゴモクが嫁にエサをねだる時のような、
要求的な部分が感じ取れたのだ。
「にゃー、にゃー」
しかもどうやら仔猫っぽい。
「なんだ…?」
絵を描く手を止め、仕事部屋のすぐ横にある玄関のドアを開けた。
すると…
まさにこの画像のような感じで、玄関先に彼女はちょこんと座っていたのだ。
「…」
あまりに突然のことでボケッと見ていると
「にゃー」
とひと言発したあと、なんと彼女は何のためらいもなく、
その玄関から我が家の中へトコトコ入ってくるではないか!
(えっえっ?)
「にゃー、にゃー」
自分には目もくれず、キッチン、そしてリビングへ。
「にゃー、にゃー」
…誰かを探しているような行動に、ピンときた。
野良ネコの生態を少しでも知っている人ならわかると思うが、
野良として育ったネコは警戒心がとても強く、
人の見ている前で自ら民家に入ってくるようなことは絶対にしない。
この子は、間違いなくどこかで飼われていたネコだ。
そして、明らかに誰かを探している。
『…まさか…捨てられたのか!』
ここを自分が直前まで暮らしていた家と勘違いし、
主を探して鳴いているのだ。
自分が捨てられたなんて、夢にも思わずに。
「にゃー、にゃー」
どんどん部屋の奥まで入っていく彼女を後ろからそっと抱き上げ、
エサ皿のところに連れていったやった。
緊張と不安からか、エサには目もくれずふたたび鳴き声を発する彼女。
「にゃー、にゃー」
…もちろんネコは口を利けないので、本当に捨てられたのかどうかは、わからない。
だが、見た目生後2ヶ月ほどのネコが、迷ってここまでやってきたとは考えにくかった。
とにかく、この日から彼女は、モリ家の次女として迎え入れられたのである。
その夜、早速彼女の名前を考えた。
長女ネコ・ゴモクは、まさに「五目散らし寿司」のようなあらゆる模様が入り混じっている、
その「見た目」で、決定された。
もちろん、その伝統に今回も則らねばならない。
…彼女は、前述したとおりどう見ても「パトカー」だったが、
まさか、いくらなんでもそんな名前をつけてやるわけにはいかないし、
第一、自分の名付け親としてのセンスも疑われる。
もう一度、頭のてっぺんから尻尾の先まで、彼女の特徴をくまなく探した。
そして、決めた名前が「ハピ」。
決して「ハッピー」ではない、「ハピ」。
その理由は…
鼻がピンクだから。
「ハ」ナが「ピ」ンクだから。
……。
いやいや!
桃から生まれたから「桃太郎」よりよっぽどセンスあると思いますけど!
早速、彼女を呼んでみた。
「ハピ!」
「にゃー?」
ここでお前と出会ったのは何かの縁。
一生懸命育ててやるから、のびのび生きろ。
俺は絶対に、お前を捨てたりしないから。
もう不安いっぱいの鳴き声を出さなくてもいいぞ。
その願いどおり、彼女は本当にのびのびと天真爛漫に育った。
見た目のかわいさと裏腹に、なんかちょっと体臭がキツイなあ、と思っていたら、
お腹の中に超ロングなサナダ虫を宿していたり(体臭の元になっていたらしいです)
トイレの覚えがやや悪く…というか、トイレの場所まで行くのがめんどくさい時に限って
柔らかいお布団の上に黄色い地図を描いたり
2年程経って、なんか下腹部の張りが急に目立つようになり、
トイレも出来ていないようなので「ま、まさか腸に何か詰まったのかも!」
と心配になって動物病院へ連れて行って診てもらったら
「大丈夫、ただの太りすぎです」
といわれたり
そして極めつけは、その寝相の凄さ愛らしさ
「おいもう~!たのむよハピ~!」
トラブルが起こるたび、抱き上げて懇願するのだけど、
その度彼女はなんの曇りもない綺麗な瞳をこちらに向け
「うにゃ?」
このひと鳴きで
すべて許せてしまうぐらい…
私は彼女に今もメロメロなのです。
ね、ハーピッ。
↓おまけ画像 スプレー缶のフタを頭に載せ、まさにパトカー気取りのハピ
うぎゃーー、猫ちゃんが可愛すぎる!!
僕も猫アレルギーじゃなきゃ飼いたいんですがね(笑)
ダイオヘッドのビタも大好きでしたね。あの飼い主をおちょくる様な行動が大好きでした(笑)
これからもニャンコ達と楽しく過ごして下さいね。
by カズマックス (2011-07-12 12:13)
@カズマックスさん
コメありがとうございます。
アレルギーは自分ではどうしようもないですものね…
その内、ビタのモデルになったニャンコのことも書くつもりでいますので、
また覗いてやってください!
継続率75%のMAXマシン、現実に開発されるまで頑張ってくださいね!
by gomoku (2011-07-12 20:14)